富士山養生体験講座 「気をめぐらす食養生入門(実践編)」

富士山養生体験講座 「気をめぐらす食養生入門(実践編)」
2016年11月19日(土)~20日(日)

富士山の麓に佇む『富士山静養園』 の広大な自然の中で養生生活を体験し、体調を整える2日間のプログラムです。講座では園長である山本竜隆先生に、統合医療のお話と敷地内の自然林を案内していただきました。また奥様が作る養生ごはんとスタッフさんの温かなおもてなしもあり、心と身体が満たされる2日間となりました。
s_%e3%81%95
静養園では、個別に体質を検査し、それに合わせた処方や養生法を指導してもらえます。 受付後、簡単な問診票を記入し、良導絡の測定をしました。良導絡とは、簡単に言うと、氣の流れを機械的に測定し、身体のどこがバランスを崩しているかを調べる検査機です。五臓六腑それぞれの状況が数値化されバランスを整える目安として活用できます。
検査結果は、後でのお楽しみ♪

【食養生のお話 講師:辻野将之】
s_%ef%bd%93
食養生では、食べ物よりも大切にしていることがあります。その一つに”心”の在り方があります。今回は陰陽五行を用いながら、心や感情とのつながりについて勉強しました。
食養生の基本も幅広いですが、早起きと朝の活動に焦点を当てた内容でした。

【夕食】
夕食前に、問診票を用いて調べた体質に合わせた食前茶が振る舞われました。
%ef%bd%84
ちなみに私は『気滞』で、特に気の流れが滞っている状態みたいです。お茶は香りが良く、あっさりとしていて飲みやすかったです。『食滞』の人の食前茶は苦みが強く、処方された人で涙目になっている方もいました(笑)
s_%ef%bd%86

s_%ef%bd%87

s_%ef%bd%88
夕食は、山本先生の奥様が作ってくださった養生ご飯です。なんと奥様は元宝塚!心のこもった料理はどれも格別でした。中でも大根のスープと米粉と豆乳のグラタンは絶品でした!

【統合医療のお話 講師:山本竜隆先生】
s_%ef%bd%8a
夕食後は山本先生の統合医療のお話です。
はじめに、良導絡の検査結果の説明がありました。個別の体質が分かり、私生活における注意点や心掛けることなどを説明していただけて、とても勉強になりました。
山本先生は、ご自身が抱く統合医療のヴィジョンを体現すべく、ここ富士宮に『朝霧高原診療所』と、リトリート施設の『富士山静養園』と『日月倶楽部』を営んでいます。特に印象的だったのが”健康は個人の努力だけでは獲得できない”ということ。地域や社会、家族などの関係性がとても大切というお話でした。

【静養園自然林散策】
2日目は朝6時前に起床。姉妹施設の日月倶楽部へ向かいました。
%ef%bd%8b

s_%ef%bd%8c
ご来光を拝みました。 自然への敬意、感謝が自然と溢れてきます。

7時からは静養園の敷地内の自然林を散歩しました。
s_%ef%bd%91
山本先生は、どんなに疲れても、森に入り朝日を浴びることで、自然と力が沸いてくると仰っていました。
s_%ef%bd%97

s_%e3%81%88

s_%ef%bd%92
わき水にご満悦の女性陣。ここのわき水は富士山の雪解け水が100年かけて濾過された水だそうな。
s_%ef%bd%94%ef%bd%92
紅葉のじゅうたん。
s_%ef%bd%94
静養園の庭。池に写る景色が美しい。

【ツボ講座】
%ef%bd%99
良導絡の検査結果に、個々に合わせたツボが記載してあるのを参考に、ツボとマッサージの基本を学びました。三陰交や足三里など、馴染みのあるツボも復習できました。
その後は二人一組になってマッサージし合いました。皆さんとっても気持ちよさそうでした(笑)

【朝食】
朝食の前には、昨晩と同じ食前茶をいただきました。
昨晩と違う味を感じる方もいらっしゃいました。早くも体質に変化があったのかな。
%e3%81%86
奥様とスタッフの皆さまが作ってくださった朝食。
心と身体が喜ぶごはん。ごちそうさまでした。

【振り返り】
最後に参加者の感想をシェア。それぞれの素敵な気づきや想いを語って頂きました。
自然の中にいると、自然に心と身体が開いてきます。普段の生活の中で溜まった想い、我慢していた感情なども解放されていきます。参加者の皆さまが、来た時とはまったく違った清々しい表情をしていて、私もとても幸せな気持ちになりました。

【まとめ】
今回の講座の舞台となった『富士山静養園』は、 水、空気、木々、大地のめぐみ・・・ と豊な自然に囲まれており、自然から受ける恩恵を、改めて体感した二日間となりました。

日本における統合医療の第一人者の山本先生ですが、施設のどこにもその言葉は使われていません。そもそも医療とは、そういうものである、という想いのもと、日々の暮らしをされている先生が印象的でした。

さらに、医療と地域や社会との関わりの重要性。 個人の努力だけでは、健康は獲得できないということ。

過度に分けられた現代社会。 それによって見えなくなった多くのもの。

人と自然とのつながり。人と人とのつながり。心とからだのつながり。
元々は東洋も西洋もなく、すべてはひとつでした。
その答えが、自然に還ることで見えてくるかもしれません。

”自然から離れるほど、病気に近づく”とヒポクラテスが言うように、都会で暮らす多くの人たちにとって、自然に触れることが何よりの処方になるかもしれません。
病気になる⇒医者に行く から
病気になる⇒自然に行く
という選択肢が増えるといいですね♪

最後に、今回の機会を頂いた山本先生はじめ、富士山静養園のスタッフの皆さま、参加頂いた皆さまに心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
15179159_1111662272262602_2540793200194714890_n
次回は6月にハーブウォーター作りの会を予定中です。静養園の特別な抽出法で作るハーブウォーターは自然の力がいっぱい。新緑の静養園もまた魅力がたっぷりで楽しみです♪
姉妹施設の日月倶楽部も、富士山を目の前にした開放感でとても魅力的だったので是非とも伺ってみてください!
それではまた初夏にお逢いできるのを楽しみにしております。
感謝を込めて。

上杉龍矢